防府に暮らすHOFU areaguide

防府市の魅力や、将来のまちづくりについてレポート

まちをよりよく変えていくための新たな総合計画「輝き!ほうふプラン」が策定されている山口県防府市。同市では市民を中心に、企業や団体などからの幅広い意見をもとにすでに「第5次防府市総合計画」までが計画され、これまでに市民サービスや防災の拠点となる新庁舎の建設をはじめ、「防府」駅周辺のまちづくり、国道2号の拡幅整備などが進められてきました。「明るく豊かで健やかな防府」を実現するべく、今後防府市がどのように変化していくのかを調査してみました。

防府市のシンボル的存在「防府天満宮」
防府市のシンボル的存在「防府天満宮」

安心・安全で活気のある中心地を形成する

まずは、市全体のまちづくりの総合計画を見てみましょう。「第5次防府市総合計画」では同市の10年後をイメージした上で、実効性を重視する観点から5か年計画「輝き!ほうふプラン」(2021(令和3)年~2025(令和7)年)が立てられました。

例えば、公民館の移転や福祉センターの耐震化など公共施設の安全性を向上する計画や、国・県・市が連携して各輸送拠点と防災拠点や医療拠点をつなぐ幹線道路ネットワークを構築するといった計画があります。そのほかにも、文化福祉会館跡地に平常時はにぎわい創出の場として活用する防災広場を整備したり、消防署や総合医療センターなどの防災・医療拠点をつなぐ防災ネットワークを築くことで防災力・減災力の強化を進める計画もあります。

野鳥の楽園

佐波川
佐波川

輝き!ほうふプラン表紙/画像出典:防府市役所
輝き!ほうふプラン表紙/画像出典:防府市役所


新庁舎から市街地の一体的なにぎわいを

公共施設としては現在、2026(令和8)年度の竣工に向けて新庁舎を建設中です。新庁舎は防災拠点機能の確保のみならず、中心市街地の一体的なにぎわいを形成し、まちづくりを推進するための第一歩。

そこで、防府市では「安心・安全の拠点となる、まちの顔としての庁舎」を目指して、新庁舎の機能性や防災機能を高めるだけでなく、自然採光や換気などで省エネルギー化に努めたり、内装材やインテリアに県産木材を取り入れたりするなど、エコや防府らしさを感じられる設計が取り入れられています。

現在の「防府市役所」
現在の「防府市役所」

まちの新たな顔

防府市役所新庁舎の完成予想図/画像出典:防府市役所
防府市役所新庁舎の完成予想図/画像出典:防府市役所


市民の利便性と組織の連携を両立させた新庁舎

新庁舎は9階建ての庁舎棟と2階建ての福祉棟の2棟。市民の利用が集中する窓口は庁舎棟の1~3階を中心に低層階に、災害対策本部や市長関連諸室は災害時における迅速な指示伝達を可能とするため庁舎棟の中央部にあたる4階に、そしてプライバシーに配慮する必要のある福祉センターは福祉棟に配置するなど、市民の利便性と組織としての連携を両立させたフロア構成となる予定です。

また、計画案のなかには窓口のローカウンター化や待合スペースの拡張、視認性の高い誘導ブロックの設置など誰もが安心して利用できるユニバーサルデザインが取り入れられています。

市民窓口イメージ/1階から市民窓口を見る/画像出典:防府市役所
市民窓口イメージ/1階から市民窓口を見る/画像出典:防府市役所

市民窓口イメージ/2階屋外テラス/画像出典:防府市役所
市民窓口イメージ/2階屋外テラス/画像出典:防府市役所


市の公有地に積極的に民間企業を誘致する

また、全体的なまちづくりのひとつとして、活力ある中心市街地の形成が進められています。具体的には中心市街地の防災力強化と周辺土地の利活用促進につながる市道栄町藤本町線の整備、旧商工会や旧国鉄官舎などJR「防府」駅北側にある市の公有地への民間企業の誘致などです。

すでに駅周辺では「防府駅てんじんぐち市街地再開発事業」として、1992(平成4)年~2007(平成19)年にかけて「ルルサス 防府」を中心に公益施設の導入や都市的空間・景観の形成などが進められてきました。

「ルルサス 防府」
「ルルサス 防府」

広々とした駅前

「防府」駅前
「防府」駅前


交流を通して林業や観光業も活性化させる

さらに、今回の総合計画では2025(令和7)年4月を目処に「農林業の知と技の拠点」の完成を予定。新技術開発の促進や想像力と実践力の豊かな人材の育成、そしてさまざまな分野との新しい連携・交流を支援する施設で、これを契機として防府の、ひいては山口県内の農林業の活性化をさせるというものです。

交流の拡大に関しては農業に限らず、観光振興や文化・スポーツの活性化もあります。例えば、観光振興では防府天満宮や毛利氏庭園など防府が誇る観光拠点を防府観光コンベンション協会とJALが連携してPRすることで、2025(令和7)年までには年間300万人もの観光客が防府の地を訪れるようになることを目指しています。また、文化・スポーツに関しては公会堂などの文化施設を活用したり、防府読売マラソン大会などスポーツイベントを通して、市民や周囲との交流を促進させていくとのことです。

「農林業の知と技の拠点」イメージ図/画像出典:防府市役所
「農林業の知と技の拠点」イメージ図/画像出典:防府市役所

市民文化のシンボル

「防府市公会堂」
「防府市公会堂」


特に駅前や周辺の発展には期待大

将来的なまちづくりについて防府市では「防府市都市計画マスタープラン」を策定し、「都市の活力と魅力を高めるまちづくりの展開」「地区の特性に応じた土地利用の推進」「持続可能な都市構造を支える交通ネットワークの形成」を目指しています。

また、防府市は将来にわたり暮らしやすさや都市の活力を維持できるように「防府市立地適正化計画」を策定。JR「防府」駅周辺を「都心機能誘導区域」に設定し、ショッピングセンターや市庁舎、文化施設などが集まるより利便性の高いエリアとなる予定です。

「防府」駅周辺の整備/画像出典:防府市役所
「防府」駅周辺の整備/画像出典:防府市役所

対象地域/画像出典:防府市役所
対象地域/画像出典:防府市役所


発見ポイント!

「防府」駅前
「防府」駅前

  • (1)生活に欠かせない施設が駅周辺に集中している
  • (2)歴史を感じる神社や豊かな自然も残されている
  • (3)まちづくりについても進行中でこれからさらに住みやすくなりそう

防府市の魅力や、将来のまちづくりについてレポート
所在地:山口県防府市 

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